Received
メッセージが通過するたびに各メールサーバーが付け足すヘッダー。下から上へ読むと、Received 行はそのメッセージが実際にたどった経路を再現します。
メッセージを扱ったサーバーはそれぞれ、受け渡しの内容を記した Received ヘッダーを先頭に足します。どのホストから来たか、どのホストが受け取ったか、どのプロトコルで、どんな内部 ID で、何時に。新しいものが常に上に積まれるため、いちばん古い行が下に残ります。つまりメッセージの旅は下から上へ、差出人側の最初のサーバーから、メールボックスへ配送したサーバーまで読み進めることになります。
これらのヘッダーは、メールが持つもののなかで紙の証跡にいちばん近い存在です。各ホップでどれだけ滞留したか、メーリングリストや社内ゲートウェイを経由したか、どの IP アドレスからインターネットに入ったかが分かります。調査や証拠開示の場面では、たいてい最初に見られる部分です。
ただし注意が要ります。サーバーが保証できるのは自分がしたことだけです。あなたが信頼する最初のホストより下にある Received 行は、送信者が捏造したものかもしれません。だからこれらは単独ではなく、認証結果 — SPF・DKIM・DMARC — と併せて読みます。Mbox Viewer は「すべてのヘッダー」で、mboxShell は生表示で、全体を表示します。
関連用語
メールメッセージの冒頭にある構造化されたメタデータブロックで、From、To、Subject、Date などのフィールドと、メッセージの作成、ルーティング、エンコード方法を説明する多数の技術的フィールドを含みます。
Simple Mail Transfer Protocol — メールサーバー間でメールメッセージを送信・中継するための標準プロトコルです。送信メールのみに使用され、メールの読み取りには IMAP または POP3 が必要です。
メッセージが本当に名乗ったドメインから来たのかを確かめる 3 つの仕組み。SPF は送信サーバーを認可し、DKIM はメッセージに暗号署名を施し、DMARC は両者を公開されたポリシーに結び付けます。