Mbox Viewer 2.9.0:より安全に、より速く、スクリーンリーダーでも使いやすく
2.8.6を4つの観点 —セキュリティ、パフォーマンス、使い勝手、アクセシビリティ— から見直して生まれたバージョンです。マレー語、フィンランド語、ヘブライ語が加わり21言語に。9月25日からMac App StoreとMicrosoft Storeで公開中です。
2.9.0 が9月25日から Mac App Store と Microsoft Store で公開されています。
今回は目玉となる新機能はありません。2.8.6を4つの観点 —セキュリティ、パフォーマンス、使い勝手、アクセシビリティ— から同時に見直した結果です。まずMacで、次にWindowsのコードでもう一度行いました。WindowsのコードはMacの複製ではないからです。Macで見つかった問題の一部はWindowsには存在せず、逆にWindowsには独自の問題がありました。以下では、プラットフォームごとに何が変わるのかを紹介します。
アプリは今も 読み取り専用 です。ここにあるどの変更も、開いたアーカイブを書き換えることはありません。
メッセージを開いても、裏で勝手に何かが起きることはもうありません
いちばん重大な修正はMac側です。ビューアは #フラグメント の付いたアドレスをすべて通しており、HTMLエンティティで書かれたリダイレクトタグもフィルターをすり抜けていました。その結果、細工されたメッセージを 表示するだけで、ブラウザが他人のアドレスを開いてしまう可能性がありました。リモート画像をブロックしていてもIPアドレスが漏れる、一種の開封確認です。現在ビューアに読み込まれるのはアプリ自身のコンテンツだけで、リンクはクリックしたときにしか開きません。リモート画像がローカルネットワークへリダイレクトされることもなくなりました。
Windowsにはこの穴はありませんでした(ビューアはJavaScriptを無効にし、別のサニタイザーで動いています)。しかし見直しの中で、書き出したHTML に別の問題が見つかりました。弁護士や監査担当者に渡す .html や .mht ファイルに、メッセージのスクリプト、トラッキングピクセル、ネットワークパスが含まれる可能性があったのです。Windowsでネットワークパスを開くと、セッションの資格情報が別のマシンに送られることがあります。現在は両プラットフォームとも、書き出しはクリーンな状態で出力されます。スクリプトも、リモートコンテンツも、ネットワークパスも含みません。
アーカイブが証拠になる場面で大事な修正が、ほかにもいくつかあります。
- CSVの書き出しで表計算の数式を無効化します。
=で始まる件名が、ExcelやNumbersでファイルを開いたときに実行されることはもうありません。区切り文字がカンマでもセミコロンでも同じです。 - 重複を除いて結合する処理が、だまされなくなりました。 Message-IDをコピーしたメッセージがあると、本物のほうが結合後のファイルから消えてしまうことがありました。現在は重複をIDと内容の 両方 で判定します。
- 書き出しと結合は、開いているメールボックスへの上書きを拒否します。
- Windowsでは、添付ファイルがインターネットからダウンロードしたものとして印付けされて開かれます。そのためOfficeは保護ビューで開き、SmartScreenがチェックできます。
- 返金された購入や期限切れのサブスクリプションでは、Proが解除されなくなりました。Windowsではアプリを再起動しなくても変更が反映されます。
大きなメールボックスでも軽快に
Macでは、ウインドウを閉じるたびに最大約128 MBのキャッシュがメモリに残っていました。このリークは修正されています。大きなメールボックスを開き直す、並べ替える、絞り込むといった操作が目に見えて速くなりました。並べ替えは列と順序ごとに1回だけ行われ、キーを打つたびに前の絞り込みは取り消されます。全文検索は複数のメッセージを並行して読み込みます。
Windowsでは、リストをすばやく移動すると、あるメッセージのヘッダーが別のメッセージの本文の上に表示されることがありました。これはもう起きません。また、2 MBを超えるHTMLメッセージは空白のままでしたが、表示されるようになりました。
何が起きているかを教えてくれる書き出しと検索
- 書き出しは 「N / M件を書き出し中」 と表示され、キャンセルでき、最後に 「Finderに表示」 または 「エクスプローラーで表示」 が出ます。
- エラーは あなたの言語で、原因とともに 表示されます —ディスクがいっぱい、アクセス権がない、ファイルが使用中など。あいまいな失敗表示や、何も出ないということはなくなりました。
- 検索では、Escape で実行中の検索を止め、もう一度押すとフィールドが消去されます。本文の中を検索するのに Return を押す必要があるときはアプリが教えてくれ、一致するものがないときもそう伝えます。
- Macでは、何の効果もなかった8つの設定 —デフォルトの並べ替え、日付の形式、レイアウト、CSVの区切り文字など— が反映されるようになり、並べ替えの順序とレイアウトも記憶されます。
VoiceOver、ナレーター、キーボードでもっと使いやすく
両プラットフォームとも、すべてのボタンにスクリーンリーダー向けの名前 が付きました。検索、書き出し、結合が終わったときや、何かが失敗したときには、アプリがそれを読み上げます。Windowsのナレーターは、リストの各行で内部のクラス名を読み上げていましたが、現在はメッセージとラベルを読み上げます。
テキストのズーム も加わりました —Macでは⌘+と⌘−、WindowsではCtrl +とCtrl −で、0で元に戻ります。コントラストも上がり、クリックできる範囲も広くなりました。Macではサイドバーが矢印キーで移動できる本物のリストになり、「視差効果を減らす」の設定も尊重されます。Windowsでは F6 でペイン間を移動できます。
マレー語、フィンランド語、ヘブライ語
アプリは 21言語 で使えるようになりました。ヘブライ語は右から左に表示され、矢印もそれに合わせて反転します。ヘッダー、ソース、16進表示は左から右のままです。メールはそのように書かれているからです。
入手方法
2.9.0は通常のアップデートとして届きます。MacではMac App Storeから、WindowsではMicrosoft Storeからです。無料版は変わりません。1 GBまでのメールボックスを、すべての機能とともに使えます。プラットフォームごとの一覧は 変更履歴 にあります。
Mbox Viewer でアーカイブを開く
Mac と Windows のネイティブ アプリ。あらゆるサイズの MBOX・EML ファイルを完全にオフラインでストリーミングします。