Arca Mail Backup:メールをMBOXでバックアップ、MacとWindowsで
IMAP、Gmail、Outlookのアカウントを、自分のディスク、NAS、S3バケットへ、アプリがなくても開ける普通のMBOXファイルとしてコピーする新しいアプリです。サーバーで削除したメールもバックアップには残ります。1アカウントなら無料です。
このサイトにたどり着く人の多くは、すでにMBOXファイルを持っています。Google Takeoutで書き出したもの、古いThunderbirdのプロファイルで見つけたもの、USBメモリで受け継いだもの。そして今、それを読みたいと思っています。Mbox Viewerは、まさにその瞬間のために作りました。
けれども、その前にもうひとつの瞬間があります。ファイルがそもそも存在するかどうかを決める瞬間、つまりコピーを取る日です。そのためにあるのが Arca Mail Backup です。私たちの新しいアプリで、MacとWindowsで公開されました。やることはひとつだけ。自分が所有するストレージに、メールの最新のコピーを保ち続けることです。
何をするアプリか
アカウントを接続し、コピーの保存先を選べば、あとはArcaがスケジュールに沿ってバックグラウンドでバックアップします。ノートパソコンがスリープした、Wi-Fiが切れたなどで途中で止まっても、次の実行で中断したところから再開します。
対応するのは、多くの人が実際に使っているメールです。
- あらゆるIMAPアカウント:ホスティング、インターネットプロバイダー、cPanel、Dovecotなど。
- GmailとGoogle Workspace:アプリパスワードを使います(アカウントで2段階認証プロセスが有効になっている必要があります)。Gmailは「すべてのメール」からラベルごとコピーするので、同じメールが二重に保存されることはありません。ゴミ箱は含まれ、迷惑メールは任意です。
- Outlook.com、HotmailとMicrosoft 365:Microsoftでサインインします。
バックアップの対象はメールだけで、カレンダーと連絡先は含まれません。
肝心なところ:削除はついてこない
IMAPのメールボックスは同期します。そして同期は履歴を残すことの正反対です。スマートフォンでメッセージを削除すれば、どこからでも消えます。サーバーをそのまま写すバックアップは、この問題までそのまま受け継ぎます。
Arcaはサーバーを写しません。サーバーで削除されたメッセージは、削除済みの印を付けたままバックアップに残ります。件名、差出人、宛先、本文ですべてのアカウントを横断して検索し、元に戻すことができます。復元するとメッセージは同じアカウントの新しいフォルダーに送られ、サーバーにすでにあるものは何も変わりません。初期設定では削除されたものだけが戻るので、重複も生まれません。
普通のMBOXファイルを、自分のストレージに
バックアップは独自形式のデータベースではありません。保存先ごとに、標準的なMBOXファイル(フォルダーと月ごとに1つ)が作られ、その隣にmanifest.json、インデックスのコピー、そしてArcaなしですべてを開く方法を説明したREADMEが置かれます。メッセージは届いたとおり、1バイトも変えずに保存されます。
ここから二つのことが言えます。一つ目は、コピーがアプリより長生きすること。Thunderbird、Apple Mail、Mbox Viewerで、今日でも20年後でも開けます。開く手順は、ほかのMBOXを開くのと変わりません。Macの場合もWindowsの場合も同じです。
二つ目は、締めた過去の月はもう変わらないこと。これはクラウドのバケットのバージョニングやObject Lockがまさに求めている形です。古い月は一度書いたら、二度と触れません。
ファイルをどこに置くかは自分で決められます。無料プランでは、パソコンの内蔵ディスクか外付けディスクのフォルダー。Arca Proなら、NAS、S3互換ストレージ(Wasabi、Backblaze B2、Cloudflare R2、Hetzner、AWSなど)、クラウドドライブと同期しているフォルダーも選べ、複数の保存先に同時に書き込めます。
間に私たちのサーバーはない
Arcaはパソコンから直接メールプロバイダーとやり取りし、選んだストレージに書き込みます。作成すべきArcaのアカウントはなく、メールを見る私たちのサーバーもなく、アナリティクスもありません。パスワードはmacOSのキーチェーンかWindowsの資格情報マネージャーに保管され、ログにメッセージの本文、件名、アドレスが記録されることはありません。
手元にあるMBOXファイルも取り込める
ここで二つのアプリが反対側から出会います。ArcaはGoogle Takeout、Apple Mail、ThunderbirdのMBOXファイルを、検索できるオフラインのアカウントとして取り込み、そのメールを接続中のアカウントのどれかに復元することもできます。この機能は無料プランに含まれ、取り込んだメールボックスはアカウント数の上限に数えられません。
ですから、何年も前にダウンロードしたTakeoutも行き止まりではありません。Mbox Viewerで読むこともできますし、Arcaでメールボックスに戻すこともできます。
1アカウントなら無料
無料プランでは、IMAPで接続した1アカウントを、パソコンのディスクへ1日1回、まるごとバックアップできます。検索、チェック、取り込み、復元は常に含まれ、容量の上限もありません。
Arca Proでは、アカウントを増やせます(年額で1、5、10、50、100の段階、または1アカウントの買い切りライセンス)。さらにNASとS3の保存先、複数の保存先への同時書き込み、数時間ごとのバックアップが加わります。請求と返金はストアを通じて行われます。Proが終了しても、何もロックされず、何も削除されません。すでにあるバックアップは引き続き検索も復元もできます。
予定している機能もあります(時期は未定)。ageによる任意の暗号化、あるアカウントから別のアカウントへの移行、IMAPを遮断している組織向けのMicrosoft Graph接続、そしてGoogleドライブ、OneDrive、Dropboxを保存先にすることです。
入手方法
バージョン1.0は、Windows版が2026年10月12日、Mac版が10月14日に公開されました。
- Mac:Mac App Storeから。macOS 14以降に対応。
- Windows:Microsoft Storeから。Windows 10バージョン1809以降とWindows 11に対応。この記事の執筆時点では、Windows版のArca ProはまだMicrosoft Storeで審査中ですが、無料プランはすでに利用できます。
アプリは今のところ英語とスペイン語のみです。価格、プランの詳しい比較、よくある質問はarcamailbackup.com(英語・スペイン語)にあります。
ひとつだけ覚えておいてほしいのは、いつか開きたくなるMBOXファイルは、必要になる前に作っておいたものだということです。Arcaがそれを作り、Mbox Viewerがそれを開きます。Gmailでそうすべき理由は、別の記事にまとめてあります。
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